循環型社会の形成に向けて経済産業省、環境省などを含む8省庁が定める、毎年10月のリデュース・リユース・リサイクル(3R)推進月間。 3Rの中でも特に、ごみの発生や資源の消費をもとから減らす 「リデュース」 は一番重要な行動とされており、 「ごみになるものを買わない、もらわない」 「長く使える製品を買う」 などの心掛けが推奨されています。
受け取ったギフトが苦手なものや既に持っているものだった際に、受け取り手が他の候補から選び直すこともできるソーシャルギフトサービス 「GIFTFUL」 では、使われずに捨てられてしまうギフトの削減を目指しています。調査研究機関 「GIFTFUL総研」 を発足し、3R推進月間に合わせてギフトの廃棄にまつわる実態調査を実施しました。
(参考:環境省 Re-Style )
1.過去1年間で好みではないギフトをもらったことがある方は34%
2.年間約9,800万個、6,700億円分のギフトが使われずに捨てられている可能性あり
3.好みではないギフトを受け取っても、ギフトを贈ってくれたこと自体は嬉しいと感じる方が68%
4.83%がギフトが好みではなかったことを贈り手に伝えておらず、贈り手は相手をより知る機会を失っている
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20~40代の男女
期間:2023年9月25日(月)
回答人数:1,000人
※フォーマルギフト、カジュアルギフト、法人ギフトなど、あらゆる贈り物、進物を対象として調査を実施
過去1年間において1つ以上のギフトをもらった方の中で、好みではないギフトをもらったことがあると回答した方は34%でした。
好みではないと感じた理由は、「自分では使わないものだった」が1位で57%。さらにセンスや好みに合わない、食べられない、などの理由が続きました。
では、「好みではないギフト」をその後どうしたのか。
好みではないが自分で使用した、食べたという方は15.7%にとどまり、一番多かったのは、「捨てた」が29.2%。 未開封ですぐに捨てた方もいれば、一定期間保管していたが結局捨てた、という方もいました。
次いで多かったのが、棚や押し入れで保管しているが28.7%。また、家族や友人など他の方にあげたり、フリマアプリなどで売ったという方が25.9%でした。
具体的な声
・ 結婚祝いにティーカップセットをもらったが、使うことがなく、引っ越しのタイミングで捨ててしまった。
・ 牡蠣をもらったが殻剥きが出来なくてそのまま捨てた。
・ よく知らないキャラクターのグッズをもらい、せっかくなのでしばらく飾ってみたが、断捨離をした際に捨てた。
・ 流行りの品物はかぶっていただくことがあるが、欲しい人に譲るなど、できる限り捨てないように何らかの手段で対応している。
具体的に好みではなかったギフトの個数を調査したところ、受け取ったギフトの総数の内、好みではなかったギフト数の割合は22%という結果に。
国内ギフトの市場規模10兆5,340億円(※1)から試算すると、好みではなかったギフトの総額は年間で2兆2,964億円相当。ギフト平均単価(※2)で割ると、その個数は約3億3,600個となる可能性があることになります。
さらに、「好みじゃないギフトをどうしたか」のアンケート結果と掛け合わせると、1年間で6,700億円、約9,800万個のギフトが捨てられており、年間6,590億円相当、約9,600万個のギフトが自宅の棚や押し入れで保管されている可能性があると算出できました。(※3)
(※1)矢野経済研究所のギフト市場に関する調査を実施(2022年)より2022年のギフト市場規模見込みを引用
(※2)調査結果より、過去1年間で贈ったギフト1件あたりの平均単価は6,883円
(※3)好みではなかったギフトの総額・総数に対して、好みじゃないギフトを捨てた方・保管している方の割合を掛けて算出(ex.好みではなく捨てられたギフト総額 6,700億円= 好みではないギフト 2兆2,964億円×捨てた割合 29.2% )
では、好みじゃないギフトをもらった時の、気持ちはどうなのか。「ギフトを贈ってくれたことは嬉しいが品物に対しては残念に思った」「ギフトを贈ってくれたことが嬉しくネガティブな気持ちはなかった」を選んだ方が、68%。ギフトという行為自体は嬉しいという方が多いことがわかります。
一方で、品物に対して残念な気持ちを持ってしまった方が37%と、好みではないギフトを受け取った際に、その品物に対してのイメージに影響を与えることもわかりました。
具体的な声
・ この商品を選んだ理由などを伝えてくれたので、例え自分の好みではなくても、その気持ちが嬉しかった。
・ 誕生日に、テイストが自分好みでない食器を職場の先輩からもらった。プレゼントしてもらったこと自体は嬉しかったが、結局使用しなかったので、後ろめたかった。
・ お酒が体質的に合わなくて飲めないのに、ビールを貰った時はすごくがっかりした。
贈ったギフトが相手の好みではなかったことを贈り手は気づいているのか。アンケートでは、相手に伝えなかった方が83%。好みだったと偽った、という方も6%いました。相手との関係性にもよりますが、贈ってくれたこと自体は嬉しいし、自分のことを想って贈ってくれたものだからこそ、言えない、あえて言わない方が多いようです。
具体的な声
・ 嫌いな食べ物だったが、嬉しそうに渡されたので、有り難いと嫌でも伝えました。
・ 好みじゃないものをもらったとき、思わず顔に出してしまい相手を傷つけてしまった。それからは、どんなものでも喜ぶ準備をしてからいただくようにしています。
・ 好みではないものだったが、嬉しいですといったところ、またもらってしまった。
しかし一方で、本音を伝えてもらえれば、実は甘いものが好きじゃ無い、アレルギーを持っている、好きな色はピンクより青、今ダイエット中や禁酒中など、相手の事情や好みを知ることができる良い機会になります。相手との関係性をより深めたいからこそギフトを贈るにも関わらず、多くの贈り手が、相手のことを知るチャンスを失ってしまっているとも言えます。
年末に向けて、ギフトを贈る機会が増える方も少なくないはずです。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながらギフト選びを楽しみつつ、少しだけ、このギフトは相手にちゃんと使ってもらえるかな?食べられないものではないかな?という観点も、意識してみてはいかがでしょうか。
GIFTFULは、相手を想って選んだギフトを贈り、相手はそのギフトをそのまま受け取る、もしくは、万が一自分では使わない、食べられないものだった際には、別の商品に選び直せる機能がついたソーシャルギフトです。贈り手は“選び直しOK”を前提に贈るため、受け取り手も気兼ねなく、「実はこれは苦手で…」「これがちょうど欲しくて…」などの本音を言いやすい仕組みとなっています。相手が本当に嬉しいギフトを贈れて、より相手を知るきっかけになるGIFTFUL。相手の欲しいものがわからない、けれどお祝いやお礼の気持ちをしっかり贈りたいという時に、ぜひ、ご利用ください。
年間6,700億円、という大きな数字を見ると、ギフトという行為が無駄なもののように見えてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。
ギフトの醍醐味は「ちゃんと喜んでもらえるかな?」と悩みながらも相手を想ってギフトを選ぶ時間。そして、ギフトをもらった瞬間のサプライズ性や心があたたかくなる嬉しい気持ち。予想外のものを受け取ることで新しい発見が生まれるのも、ギフトの良いところです。
しかし、相手の好みを外していたり、アレルギーなど、どうしても使わない、食べられないギフトは生まれてしまうものであり、GIFTFULでのギフト選び直し率も46%となっています。だからこそ、GIFTFULでは相手を想ってギフトをひとつ選ぶという行為はあえて残しつつ、選び直しという思いやりの選択肢も添えて贈る。
“選び直し”により、使われない・捨てられてしまうギフトの削減に貢献し、相手とのつながりが深まるギフトの総量を増やすことで、よりサステナブル、かつ、人のあたたかみ溢れる社会の実現を目指してまいります。
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