デジタルマーケティングやAI、DX人材の育成に特化した法人向けプラットフォームを提供する、グロースX株式会社。同社は長年、独特な方法でメンバーの誕生日を祝う文化を大切にしています。
その方法とは、前回誕生日を祝ってもらったメンバーが、次のメンバーへの贈り物を選ぶというもの。この文化を定着させた背景には、代表取締役社長の津下本耕太郎さんが大切にしている、あるこだわりが隠されていました。マーケティング人材の育成を支援するグロースXならではの、贈り物へのこだわりを伺いました。
(聞き手:GiftX 代表取締役 飯髙悠太 撮影・執筆:サトートモロー)
従業員への贈り物に。選び直せるビジネスギフト「GIFTFUL 法人プラン」
ーーメンバーの皆さんの誕生日にGIFTFULを活用いただいてますよね。誕生日を祝う文化は、以前からあったのですか?
津下本氏:
はい。誕生日の贈り物は、前職の時代からやっています。グロースXでは贈り方にちょっとした工夫があって、「前回誕生日を祝われた人が、次の人のギフト候補を出す」という決まりにしています。
メンバーからあがってきたギフト候補を見ながら、みんなでどれがいいかを話し合います。選択肢が提示されることで、「これがいい」「いやこれがいい」と意見を出し合いやすくなるんですよね。
とはいえ、ギフトを贈る行為は相手を大切にする気持ちが不可欠です。毎回同じメンバーが、固定でギフトを選ぶようなルーティンにならないよう意識しています。
ーーメンバー全員で考えるというプロセスが素晴らしいです。この仕組みを考えた背景には、どのような狙いや想いがあるのですか?
津下本氏:
理由は単純で、誕生日がしれっと過ぎると寂しくないですか?(笑)。ギフト選びを通じて、メンバー同士で一人ひとりに向き合っていることや「会社はあなたのことを気にかけていますよ」というメッセージを伝える。こういうのって、組織運営では意外と大切だと思うんですよね。
ーーギフト選びで大切にしていることはありますか?
津下本氏:
コンテクストを大事にすることかな。ギフトを選ぶときは、メンバーのパーソナリティやライフイベントをすごく意識します。
例えばある女性メンバーは、誕生日のタイミングで引っ越すことを知っていたので、「新しい生活に役立つカトラリーがいいんじゃないか」という話になりました。彼女からは、「カトラリーをもらう体験は久しぶりだし、良いスプーンをもらえてとても嬉しいです」とメッセージをもらいました。
もうひとりの男性メンバーには、お肉を贈ったんです。彼は20代にして都内に庭付きの一軒家を手に入れて、庭でBBQを楽しむという夢のような生活を勝ち取りました(笑)。そんな彼の生活を知っていたので、「誕生はBBQ用のお肉でしょう!」ということになったんです。
ーーその人の日常や趣味にちなんだギフトを贈っているのですね。
津下本氏:
それに加えて、みんなでコンテクストを考えるというプロセスも大事にしています。社内チャットでは、ギフト選びのときにこんなやり取りがあります。
ーーすごい!3つとも具体的な選定理由がしっかり書かれています。まさに「相手の解像度を上げる」プロセスですね。
津下本氏:
当社はマーケティングの会社であり、マーケティングには「ギブ」の精神が不可欠です。こうした「相手を深く理解して考える」という姿勢は、仕事の質にも直結すると思っています。誕生日のギフト選びは、そんなギブの思考を社内で体現する良い機会になっているのかもしれません。
ちなみに、当社ではメンバーの誕生月に、周りの大切にしている人へのギブに使ってもらう目的で数万円の特別手当を支給しています。この手当てを使って、周りの大切な人を喜ばせてほしいと伝えています。
ーー本人へのお祝い以外にも素敵な取り組みをされているのですね。
ーー誕生日のギフトをGIFTFULで選ぶようになって、良かったことはありますか?
津下本氏:
GIFTFULを導入して一番良かったのは、ギフト選びにおける「アンマッチのリスク」から解放されたことです。「選び直せる」という選択肢があることで、贈る側も受け取る側も、お互いの心理的安全性がすごく高まったと感じています。
メンバーからも「商品を変えられるのが、お互いにとってすごく良い」という声を聞いています。気持ちを伝える上で、余計な心配事がなくなったのは大きなメリットですね。
ーー贈る側は「もし気に入らなかったら好きなものに変えてね」と気軽な気持ちで贈れますし、受け取る側も「せっかくもらったから…」と無理に使う必要がなくなりますからね。
津下本氏:
そうですよね。私自身、過去にプレゼントのミスマッチを経験したことがあるので、この気軽さにはとても共感します。
ーーどんなミスマッチを経験したのですか?
津下本氏:
最近、妻が誕生日を迎えたとき、出産祝いの意味も込めて多くの方々からギフトをもらったんです。ギフトには子ども用のスキンケア用品を選んでもらったのですが、複数の友人からもらったことで気づけば在庫がたくさんになってしまって(笑)。
GIFTFULでもらったギフトは、MARLMARLの子ども服に選び直しさせてもらいました。とてもかわいいアイテムで、妻も「晴れ着にしよう!」と喜んでいたのをよく覚えています。贈ってくれた方の赤ちゃんへの想いを大切にしつつ、自分たちにとって必要な贈り物に変えさせてもらったという体験は、とても良いものでしたね。
ーー心理的なハードル以外に、GIFTFULを利用することでギフト選びに何か変化はありましたか?
津下本氏:
大きく変わったことは、ギフト選びがスムーズになったことです。以前は、ギフトサイトに掲載されている膨大なアイテムからひとつを選ぶのがすごく大変でした。その点、GIFTFULはあらかじめギフトに適したアイテムが厳選されていて、相手に最適なギフトを選びやすくなりました。
また、厳選されたアイテムからギフトを選ぶようになってから「なぜこれをあなたに贈るのか」という脈絡を作りやすくなった気がします。
ーーGIFTFULの商品ラインナップが、グロースX社の「コンテクストを重視する」というカルチャーにフィットしたのですね。
津下本氏:
そうかもしれません。
それと、GIFTFULは贈り物のオペレーションが型化されているのもありがたいと感じています。オンライン経由でギフトを贈る場合、送付状を付けてメッセージを考えるのに、いくつか手順が必要なことが多いです。
GIFTFULはデジタルメッセージカードで気持ちを気軽に伝えられるなど、UX(ユーザー体験)全体が洗練されています。そのおかげで、私たちは「何を贈るか」「どんな言葉を添えるか」という、贈り物の一番大切な部分に集中できます。
ーーグロースX社のギフトでやり取りされているメッセージを読むと、とても良いコミュニケーションが生まれているのを感じます。その様子を見られて、私たちも嬉しいです。
津下本氏:
GIFTFULは、私たちが大切にしてきた「一人ひとりに向き合う」という文化を、よりスムーズで、温かいものにしてくれるツールだと思います。今後もぜひ、積極的に活用していきたいです。
――津下本さん、ありがとうございました!
GIFTFULでは、今後も様々な法人の贈り物シーンに伴走し、企業がお客様や従業員に"選ばれるきっかけづくり"を支援してまいります。
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