顧客との良好な関係構築において、対面コミュニケーションの場は改めて重要視されています。そんなオフラインでの交流で欠かせないのが、手土産を渡すという文化。
手土産は訪問先への感謝を伝えるのに有効な反面、ギフトの選定や準備、持参には多くの手間と時間がかかり、担当者の負担となっているケースも少なくありません。アライドアーキテクツ株式会社アカウントプランニング統括部の松成美緒さんも、同様の課題を抱えていた一人でした。
同社は「GIFTFUL」を導入することで、手土産にまつわる業務効率化だけでなく、顧客とのよりパーソナルな関係構築にもつながったといいます。具体的な活用方法と共に、GIFTFULがもたらした変化とは何かをお聞きしました。
(聞き手:GiftX 代表取締役 飯髙悠太 撮影・執筆:サトートモロー)
顧客・従業員体験を向上させる選び直せるコーポレートギフト「GIFTFUL 法人プラン」
――松成さんの仕事内容について教えてください。
松成:
私はアカウントプランニング統括部に所属しており、当社で特に取引の多いお客様との関係構築を担っています。チーム全体として担当しているお客様は約80社あり、その中で私が受け持っているのは30社ほどです。
お客様とは対面のコミュニケーションを非常に大事にしており、会食などで頻繁にお会いしています。1ヶ月でお会いするお客様が10〜15社程度なので、およそ2ヶ月に一度の頻度で、すべてのお客様とお会いしている計算になります。
コロナ禍をきっかけに、オンラインで会話することは珍しい体験ではなくなりました。とはいえ、対面にはお相手の人格を知ったり、直接話すことで生まれる雰囲気を楽しんだりなど、オンラインにはない魅力があります。だからこそ、対面でお会いできる回数をなるべく増やして、お客様と良い関係を築いていきたいと私は考えています。
――直接お会いして話すことの重要性は、私も日々実感しているのでとても共感します。お客様とお会いする場面では、手土産などを持参するのでしょうか?
松成:
はい。会食や商談の席、設立記念日などの場面では、必ず手土産を用意しています。以前はその選定に、とても頭を悩ませていました。
私はトレンドに疎いので、ライフスタイル系の情報サイトなどで紹介されている期間限定品などは、常にチェックしています。本社のある恵比寿から移動することが多いため、恵比寿周辺の人気店はおおよそ把握しています。
お客様の年齢や性別、家族構成を考慮して、最適なアイテムが何かをずっと考えていました。手土産は基本的にお菓子、飲み物などの「消え物」が多いので、賞味期限などを考慮する必要があります。
お客様にぴったりな個数が包装された商品を探すのにも一苦労でした。GIFTFULを使うまでは、土日などの休日にまで「手土産を買う」という予定が入っていましたね(笑)。
また、手土産を「どう持って行くか」という問題も深刻でした。出張のときには、空港などに持ち運ぶときにお菓子の形が崩れないように気をつけました。何社も回る場合は、紙袋をいくつも持ち運ぶのを避けるため、空いているコインロッカー探しに奔走して……。
――準備に多くの手間をかけていたのですね。そういったご苦労があった中で、GIFTFULを導入したきっかけは何でしたか?
松成:
主に二つあります。ひとつは「工数削減」です。ここまでにお話しした手土産にかけていた苦労を、GIFTFULなら大きく軽減できると思いました。
例えば、平日の手土産の手配には1回あたり30分程度の時間が必要で、往訪前に余裕をもって時間を取るようにして対応していました。一方、休日にまとめて購入することも多く、長いと半日かけて買い物をすることもあったんです。GIFTFULを使うことで、これらの時間を大きく減らすことができました。
それと、昔から感じていた「本当にお客様は喜んでくれているのだろうか?」という不安を、GIFTFULなら解消できると思いました。なぜなら、こちらはオススメの商品を選んではいますが、人によっては甘いものが苦手といった場合に、欲しい商品に選び直すことができるからです。
大きなトラブルがあったわけではないのですが、手土産をお渡ししても社交辞令的なやり取りに終始していたため、少し寂しいと感じていました。目の前にいるお客様に、ちゃんと喜んでもらえる手土産を渡したい。
そんな想いを抱きつつも、ビジネス上の関係という点で、それは叶わぬ願いなのかもしれないと半ば諦めかけていました。そのタイミングでGIFTFULを知り、この状況を変えられるかもしれないと思ったんです。
――実際に、GIFTFULをどのように利用していますか?
松成:
会食や商談時、手土産の代わりにお渡ししています。これまでは会の最後に手土産をお渡ししていましたが、今は会食の冒頭で名刺サイズのギフトカードをプレゼントするようになりました。
最初にGIFTFULのカードをお渡しして、カードに掲載されたQRコードからリンクを読み取り、私たちが設定している商品ページにアクセスしていただきます。そこで、お客様にはこう伝えるんです。
「贈り物には〇〇が設定されていますが、お客様の好きなアイテムに選び直しができます。お菓子だけでなく、モバイルバッテリーなどの家電やコスメなども選べるので、週末にご家族とご覧になってみてください。」
この一言を通じて、商品選びやご家族との話などで盛り上がることができます。
――GIFTFULがアイスブレイクの役目を果たしているのですね。
松成:
あと、私はリアルのギフトカードに手書きのメッセージを添えるようにしています。
お礼の言葉を添えるだけでなく、お客様個人に向けたメッセージを書くと、ギフトを受け取った後にその内容に触れてくださることが多いんです。こうしたひと工夫を通じて、より「for you感」のある贈り物ができるよう意識しています。
お客様が選んだギフトがわかった後、「チョコレートがお好きなのですね」「調味料にこだわっているのですね」といった具合に、必ず話題として触れるようにしています。
「奥さんが好きなものを選んだんですよ」といった会話もしやすいので、家族構成を知る手がかりにもなります。お客様がワインなどを選ばれたときは、次にお会いする時はイタリアンを予約しようなど、会食のお店選びのヒントになるのもありがたいです。
また、その日お会いできなかった人に手土産をお渡しするという場面でも、GIFTFULは非常に役立っています。
商談や会食では顔を出さない役員の方々に対して、リアルギフトカードに「〇〇様へ、ぜひ次回は会食でご一緒できますと幸いです」など、軽く一言添えてお渡しします。そうすると、後日お礼の連絡をいただける機会などもあるなど、普段お会いできない上層部のお客様とのつながりをつくるのに役立っています。
――お渡ししたい相手に届けるための工夫として、メッセージを活用しているのですね。
――GIFTFULを導入されて、具体的にどのような成果や変化を感じていますか?
松成:
まず、お客様からの反応が激変しました。以前は、手土産に対してコメントをいただくことは皆無と言っていいほどでした。それがGIFTFULを利用しはじめてから、「とても楽しいギフト体験ができました」「まだ選びきれず悩んでいます」など、格段にメッセージをいただくことが増えたんです。
商談後のメールでのやり取りでも、「週末にギフトを選ぶのを楽しみにしています」など、ちょっとした一言を添えてくださることも増えました。贈った物に対して、「喜んでもらえている」と実感できるのはとても励みになりますね。
また、手土産の準備や経費申請にかかる工数が、劇的に削減されたのも大きいです。以前のお店を探して、購入して、持ち運ぶ……という一連の作業にかかる手間がほぼなくなりました。
――お客様からの反応と手土産にまつわる苦労の両面で成果が得られたのですね。
松成:
私はアカウントプランニング統括部としての役割上はもちろん、各プロジェクトを一緒に進行している運用統括部のメンバーにも同じく、積極的にお客様に会いに行くよう伝えているんですが、そのきっかけづくりとして、GIFTFULは役に立っていると感じます。
――お客様との関係性をより深めるツールとして、GIFTFULがお役に立てているようで大変嬉しいです。最後に改めて、アライドアーキテクツ社における対面コミュニケーションの重要性について、松成さんの考えをお聞かせください。
松成:
経営陣を除き、当社がアカウントエグゼクティブ(顧客との関係を管理し、ビジネスの成果を最大化する役職)的な活動を始めたのは2025年に入ってからです。コスト面への懸念などから、対面してお客様と関係構築する営業スタイルに慣れているメンバーは、まだまだ少ないのが現状です。
しかし、私自身はお客様と「会う」ことそのものに、大きな価値があると思っています。コロナ禍を経て、お客様と対面できる機会は大きく減りました。だからこそ、ただ会いに行くのではなく、その場をどのようにセッティングするか、どのような会話をしてお客様に対面の時間を楽しんでいただくかが重要だと思います。
このようなfor you感のあるコミュニケーションを重ねる上で、手土産は思いやりを伝えるのに欠かせない存在です。その体験を心地よいものにしてくれるGIFTFULは、非常に心強いパートナーだと感じています。
――松成さん、ありがとうございました!
GIFTFULでは、今後も様々な法人の贈り物シーンに伴走し、企業がお客様や従業員に"選ばれるきっかけづくり"を支援してまいります。
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